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浜松のサルサシーンをバックアップしているSALSA CON SABOR。イベント運営やレッスンなど。運営の裏話やいろんなイベント紹介をしていきます。


by hsalsa
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ルンベーロ・ヒストリー

 4年前のあの日、すべてがこの日から始まった。それは風が冷たく感じられる11月のとある日。京都の高瀬川沿いの雑居ビルの階段の踊り場で、まだ顔にあどけなさの残るジャニーズ系の一人の男がフライヤーを片手にそのサルサ・クラブのオープンを、期待と一抹の不安を抱えて待っていた。その男こそ、22歳の頃のワタクシ、ルンベーロだった。
 そもそも、なんで当時カタギの大学生だったワタクシがサルサ・クラブなぞという怪しげな場所に足を踏み入れたか?といいますと、キューバ系2世であるワタクシの中のキューバ人の血がある日突然目覚めたから、というのはもちろん嘘でただの成り行きです。
 店がオープンして中に入ると、ワタクシはおもむろにキューバ・リブレをあおり、店の奥でけだるそうにヴァージニア・スリムをふかしていたウ”ァネッサ・ウィリアムス似の女と視線を絡ませ、フロアに誘い出すと二人で踊り始めた。周囲は羨望と嫉妬の入り混じった目でこちらを観ていた・・。
 もうお気づきかと思いますが、以上は嘘で実際は次のようでした。
 店がオープンすると、一人で来ていたワタクシはオドオドと中に入り
身の置き所に困りながらもアサヒ・スーパー・ドライを飲みながら、”踊っちゃおうかな、でも恥ずかしいしなあ”とシャイな日本男児らしくあれこれ思案しながらも2杯目、3杯目と飲み干すうちに気が大きくなり酒の勢いを借りて、エイと踊り始めた。その日本人離れした風貌をした男の刻んだステップは紛れもなく日本男児のピョコタン・ステップじゃったそうな。メデタシ、メデタシ。
 とまあ、ワタクシのクラブ・デビューはカッコイイものではなかったにしろ、それでも音楽を楽しむ、という心意気は当時からあったように思います。
 そこで出会ったヒガシさんという人がのちにワタクシのダンスの最初の先生となるIvan先生とTomokoさんに引き合わせてくれることになるんですが、今宵はここまでにしたいと思います。
 では、次回まで。Hasta la vista!
by hsalsa | 2002-10-10 14:50 | ルンベーロの日記